TIECって就活の現場でも使えるの?!

東京国際交流館(TIEC)には、上層階へ向かうエレベーターの横に掲示板がある。そこには、イベントやセミナーの告知ポスターがたくさん貼られているのだが、その中に求人情報があることがある。語学講師のアルバイトや、1日だけの国際交流のサポートなど、長期的なキャリアへの第一歩となるものも含まれる。

これらの掲示板上のちょっとした『就職フォーラム』での私の経験は、多くを物語っている。私は、掲示板のちょっとした書き込みで、日本の多くの大手企業で外国人経験の「先生」としてアルバイトをすることを初めて紹介された。また、その後、大手ビジネスリスクコンサルティング会社の東京オフィスでフルタイムで働いていたとき、私の掲示板への書き込みがきっかけで、何人かの同僚をパートタイムまたはフルタイムで雇用することができた。

東京国際交流館における掲示板の外国人留学生採用の成功は、日本における外国人雇用の一般的な傾向を反映している。近年、多くの日本企業が、外国人顧客や外国人ビジネスパートナーを巻き込んだ新しい取り組みを始めている。しかし、そのような企業は、海外市場についての予備知識も、その国の人々との交流の経験もほとんどないことが多い。多くの企業が、外国人と草の根レベルで触れ合うことを海外進出の第一歩と考えるようになったが、その一方で、外国人を探し出し、雇用することが困難な状況にあることも事実だ。TIECは、ある意味、シンプルな解決策を提供している。

東京国際交流館は、さまざまな人種、学歴、語学力を持つ若い外国人が一堂に会するユニークな場である。東京国際交流館に掲示された求人票は、ネット広告のように検索されず、多くの人に無視されるかもしれないが、卒業後すぐに自分の将来を考える必要がある何千何万という若者の目に触れることになるのである。数人の住民がチラシを丹念に確認するだけでも、高い採用成功率につながる。外国人住民のニーズと日本企業の需要は、この小さなチラシを通じて非常によく一致することが多い。

現在、多くの東京国際交流館卒業生が、一時的にでも外国人支援を必要とする企業で活躍している。これらの卒業生の多くは、東京国際交流館の様々な掲示板に貼られたチラシから仕事を見つけている。もしあなたが誰かを雇おうとしているのなら、東京国際交流館に小さなチラシを貼ってもらい、入居者に雇用の機会を伝えてもらうとよいでしょう。もしかしたら、すぐに反響があるかもしれませんよ。

蘇 暁辰(2021年東京大学 大学院情報学環・学際情報学府博士課程修了(博士)。2017年から2019年まで東京国際交流館入居)
https://xiaochensu.blogspot.com/
M.I. (訳)

カテゴリー: JP

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